オキツモ塗料の概要商品をより正しく効果的にお使い頂くために

適材適所の使用で
十分な機能を発揮する。

オキツモの耐熱塗料・特殊塗料は、さまざまな特性をもっています。塗料の概要や 使用方法などをご理解いただくことにより、用途や目的に合った機能を十分に発 揮させることができます。

塗料の構成について

塗料には様々な原料が使われていますが、塗膜を作る成分と塗膜にならない成分に大別されます。 塗膜を作る成分は樹脂・顔料・添加剤から構成され、塗膜にならない成分は、溶剤です。

耐熱塗料の成分

耐熱性・耐候性に優れたシリコーン樹脂を主成分に、金属酸化物などを顔料に用いることで、高温にも劣化のない強固な塗膜を得ることができます。

シリコーン樹脂とは

シリコーン樹脂はガラスと同じような(-Si-O-Si-)の骨格をもち、メチル基・フェニル基などの有機基が結合しているものです。 300℃ 前後から、有機質被膜から硬質な無機質被膜(セラミックスのような)に変わるのが特長です。

耐熱温度とは

耐熱塗料には耐熱温度が表示されていますが、その温度は密着性・防食性・変色性などの総合性能によって決められます。

素材の耐熱性

素材は、一般的には普通鋼板を対象としています。最近では、メッキ鋼板・アルミ・ステンレスにも使用される例が多くなっています。しかしながら、素材自身にも熱的限界があります。

普通鋼板 600℃ まで
溶融亜鉛メッキ鋼板 400℃ まで
電気亜鉛メッキ鋼板 200℃ まで
アルミメッキ鋼板 400~500℃まで
アルミ 500℃ まで
ステンレス 800℃ まで
*化成被膜 300℃ まで

素地調整の種類

素地には、その制作過程で油類やほこり、ゴミなどの汚れが付着しています。塗装前にこれらの付着物を除去するなどの素地調整が必要です。

物理的な素地調整
ブラスト法 川砂、硅砂などを高圧で吹き付け、この衝撃による錆落とし装置(ブラストマシン)を使う方法
電動工具などによる方法 サンダー、グラインダーなどを使用し錆を削り落とす方法
手工具による方法 ワイヤーブラシ、サンドペーパーなどの手工具で錆を削り落とす方法
化学薬品による表面処理
脱脂 溶剤洗浄、脱脂剤による油汚れ落とし。
脱錆 強酸による錆落とし。ピックリングとも呼ぶ。
表面調整 表面を調整し化成皮膜が平均につきやすくする。
化成処理 リン酸亜鉛皮膜などをつけ、防食性、密着性をよくする。

素地調整の程度

素地調整は塗膜寿命に及ぼす影響が大きく、重要な工程のひとつです。

ケレンの種類 施工方法 素 地 調 整 関連規格
SSPC規格
(アメリカ)
SIS規格
(スウェーデン)
1種ケレン ブラスト法 旧塗膜、錆を完全に除去し、灰白色に仕上げる。 SSPC-SP5
SSPC-SP10
SIS Sa3
SIS Sa2 1/2
酸洗い 黒皮及び錆は完全に除去されていること。 SSPC-SP8  
2種ケレン 手工具
(電動工具)
旧塗膜及び錆を除去し鉄肌をあらわす。健全な塗膜が存在している場合は、表面粗しをする。 SSPC-SP3 SIS St3
3種ケレン 手工具
(電動工具)
全面に工具をあて劣化塗膜を除去し、発錆部は錆を落とし、鉄肌をあらわす。 SSPC-SP2 SIS St2

塗装

オキツモの商品は、耐熱塗料の特異性を感じさせない性状になっているため、一般塗装作業と同じ扱いで処理できます。静電塗装もシンナーの帯電性・乾燥性に注意すれば可能です。尚、一部商品には金属顔料を多量に含んだものがありますので、塗布前に十分撹拌してください。

膜厚と初期加熱

耐熱性・美観・防食性を長期間にわたり維持するために、膜厚は非常に大きな要素となっています。標準(規定)膜厚は、塗料のもつ性能を十分発揮させるために重要なものです。最初の加熱は徐々に行ってください。標準(規定)膜厚をオーバーした上、急激な加熱をした場合は、塗膜中の残留溶剤と塗膜硬化時の反応ガスが大量に発生し、塗膜のふくれから剥離を生じるなど性能劣化の原因となります。

塗料の選定

被塗物の温度条件や要求される性能に応じて最適な塗料を選定してください。弊社に条件を提示していただければ、適切な選定を行いますので、お気軽にご相談ください。用途、色、艶、塗料系、乾燥条件、耐熱温度、素材、前処理、塗装方法、容量、必要性能などの情報を元に適切な塗料を選定します。

塗料取り扱い方法

  • 塗料は、屋内の換気の良い所に、法令に従って保存してください。
  • 火気のあるところでは使用しないでください。
  • 塗装中、乾燥中ともに換気を良くし、蒸気、ガスを吸い込まないようにして下さい。
  • 長時間保存していますと、容器のふたが密閉していても強固な沈殿物が生じます。
  • 十分撹拌してからご使用ください。
  • 万が一、塗料缶が膨張した場合は、弊社にご連絡ください。

※当資料に記載した塗料は一般産業用として設計・製造されているものであり、一時的・永久的によらず生態組織または体液に接触するような「医歯学装置および物品またはその部品」に使用することはできません。